皮膚科特別診療|【オハナ動物病院】鎌倉市の動物病院

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Dermatology

皮膚科特別診療

このようなお困りごとは
ございませんか?

Case 1
皮膚病や外耳炎を繰り返している、いつまでも治らない
Case 2
長期間ステロイドを使用しているので心配
Case 3
かゆみやフケ、臭いが気になる
Case 4
シャンプーやスキンケアの効果的な方法は?

当院の皮膚科治療に
ついて

皮膚病は命に直接かかわることがないので、つい軽く考えてしまいがちですが、「痛くて歩けない」「かゆくて眠れない」などの症状が動物にとって深刻なストレスになっている場合も少なくありません。
また、皮膚病には一過性のものから長期にわたって治療や管理が必要なものまでさまざまな種類があります。
そのため、動物の種類・年齢・性別・症状などをもとに身体検査を行い、原因をきちんと見極める必要があります。あわせて、飼い主さまのお話に真摯に耳を傾けることが欠かせないと考えています。
通常の皮膚病治療では内服薬がメインとなる全身療法が治療の大半を占めますが、当院では軟膏剤をはじめとする外用療法やメディカルスキンケアなども併用し、安全性が高く苦痛の少ない治療に努めています。

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犬猫の代表的な皮膚病
について

ワンちゃんに多くみられる皮膚病

アトピー性皮膚炎

■どんな病気?
ワンちゃんのアトピー性皮膚炎は、ダニや花粉などのアレルゲン(抗原)に対して過剰な免疫反応が起こることで発症するかゆみを伴うアレルギー性の皮膚炎です。
皮膚のバリア機能や免疫異常、遺伝的な要素などが関係していると考えられています。
柴犬・フレンチブルドッグ・シーズー・ウェストハイランドホワイトテリアなどがアトピーになりやすい犬種といわれています。
アトピー性皮膚炎は長期間にわたってつきあっていかなければなりません。しかし、現在ではさまざまな治療法がありますので、飼い主さまのライフスタイルやワンちゃんの状態に合わせた治療をご提案いたします。

■どんな症状?
しつこいかゆみが続き、身体を掻いたり、舐めたり、あるいは噛んだり、こすりつけたりします。
おもにお腹や足の先、顔に症状が現れます。

膿皮症

■どんな病気?
正常な皮膚の表面にも細菌が存在しますが、皮膚は幾層にも重なっているため、これがバリアとなって細菌の侵入を防ぎます。
しかし、皮膚のコンディションがひとたび崩れてしまうと、細菌が侵入して皮膚炎が引き起こされます。これが膿皮症です。
皮膚のバリア機能が崩れる理由はさまざまで、高温多湿な環境や誤ったスキンケア、外傷、栄養状態、ノミ・ダニ・カビの感染、アレルギー性皮膚炎、ホルモン異常、内臓の異常などが考えられます。
膿皮症の主な原因菌はブドウ球菌で、適切な抗菌薬を選んで治療します。ただし、ときには選んだ抗菌薬が効かない場合もあります。

■どんな症状?
お腹や脇、内股、指の間などで、赤みや湿疹、フケ、かゆみ、脱毛といった症状が現れます。

ネコちゃんに多く見られる皮膚病

皮膚糸状菌症

■どんな病気?
ネコちゃんの皮膚病はワンちゃんに比べて少ないのですが、治りにくい皮膚病があり厄介です。
代表的なものとしては、皮膚糸状菌症という皮膚病があります。原因はカビの一種であるMicrosporum.canis(ミクロスポーラム・キャニス)という真菌が一番多くみられます。
また、この真菌は猫の毛やホコリに付着し、数ヶ月から数年の間、感染力を持ち続けます。したがって治療後も繰り返し感染する可能性があるので、治療と並行して適切な消毒も必要です。
また、この真菌はネコちゃんだけでなく、人やワンちゃんにも感染することがあります。特に免疫力の弱い赤ちゃんや子どもに感染しやすく、初期症状として円状の皮膚炎が現れます。ネコちゃんや人に皮膚炎がある場合は、早めに病院を受診しましょう。

■どんな症状?
脱毛・毛が切れやすい・赤み・かゆみ・黄色いかさぶたなどさまざまな症状が現れます。抗菌剤などを使用した治療でも治らない場合は、この真菌を原因として疑います。

猫アトピー症候群

■どんな病気?
ネコちゃんの「アトピー性皮膚炎」にあたる疾患の名前は統一されておらず、「過敏性皮膚炎」「非ノミ非食物関連性過敏性皮膚炎」「猫アトピー様皮膚炎」などいくつかの呼び名があります。ワンちゃんのアトピー性皮膚炎とは異なり、ネコちゃんの場合はアレルゲン特異的IgE抗体の産生や遺伝的要因が証明されていないため、病名が統一されずにいるのです。
ネコちゃんの皮膚の炎症やかゆみの原因として、ノミやダニなどの外部寄生虫や細菌、カビなどの感染症、食物アレルギーが除外される場合には猫アトピー症候群の可能性を疑います。
ただし、ネコちゃんの場合は犬と異なり、特徴的な症状(身体の腹側や四肢端、趾間、目・口周囲、外耳炎など)はありません。症状は多岐にわたります。

■どんな症状?
かゆみの影響で、身体を左右対称に舐めたり、噛んだり、引っ掻いたりします。

検査内容

当院では、動物の状態に合わせてさまざまな検査を行います。これにより、言葉を話せない動物の病気を客観的に把握することができます。
検査の際には、飼い主さまに検査内容を丁寧にご説明いたします。
検査結果に基づいて、病気の原因や治療方法、管理方法などについて詳しくご説明し、個々の状態に合わせた治療を行います。

  • 真菌培養検査
    (皮膚糸状菌症)

  • 皮膚テープ染色検査
    (マラセチア性皮膚炎)

  • 皮膚掻爬検査
    (毛包虫症)

  • 被毛検査
    (ツメダニ症)

  • ウッド灯検査1

  • インキュベーター

  • 皮膚生検パンチ

  • 組織病理検査

  • 皮膚糸状菌症
    (形態学的検査)

  • テープストリップ検査
    (顕微鏡検査)

  • ウッド灯検査2

  • hair cycle arrest処置

くし検査、皮膚掻爬検査、毛検査、テープストリップ検査、ウッド灯検査、薬剤感受性試験、培養検査(細菌および真菌)、血清IgE検査(食物・樹木・草・ハウスダスト・カビなど)、一般血液検査、血液生化学検査、各種ホルモン濃度検査、リンパ球反応検査(食事アレルギー)、アレルギー強度検査、皮膚生検など

・上記の検査は、皮膚疾患のすべてに実施するものではなく、また一度にすべて行うものでもありません。個々の症状や病気の進行状態に合わせ、必要に応じて検査を行います。

ステロイド剤の使用
について

当院では、皮膚病の治療において、長期間にわたるステロイド剤の使用は避けています。ステロイド剤は副作用が多いため、安易に使用することはしません。
できる限り、ステロイド剤に頼らない治療法をご提案しています。

  • hair cycle arrest

  • コラーゲン母斑

  • マラセチア皮膚炎

  • 毛包炎

  • 免疫介在性表皮壊死

  • 皮膚型リンパ腫